AKB48とジャニーズ事務所の販促の違いを検証してみた

MAKI

さて、今回は「ものを売る方法」「お金を稼ぐ方法」を日本の大所帯アイドルグループの代表であるAKB48ジャニーズ事務所を比較して検証していく。

AKB48 VS ジャニーズ事務所

以前からAKBグループのCDに握手券を付けて何枚も購入させるいわゆる特典商法には賛否両論あった。まあ、売るヤツも売るヤツなら買うヤツも買うヤツで、お互いがいいなら別にいいんじゃねぇかと個人的には思うけど、あまりほめられたやり方じゃないのもまた事実。

人にものを売る方法は100年以上前に立証されていて、当然現在も活用されている。時代やニーズに合わせてある程度アレンジされてるけど基本的なところは変わらない。特典商法も手を変え品を変えアレンジされてるので何となく新しく感じるけど、方法論としては昔から存在する手法の一つ。つまり、批判されてるけど特別えげつない方法ではないことは押さえておきたい。

では、それぞれの販促活動の特徴を挙げてみよう。

AKB48

  • 卒業の概念がある
  • 所属事務所はバラバラ
  • 全てのアクションはCDを売るため
  • 恋愛禁止
  • 総選挙で序列をつけている

ジャニーズ事務所

  • 先輩後輩の上下関係は厳しい
  • 歌って踊るだけではなく俳優専門のタレントもいる
  • 所属事務所はもちろん全員ジャニーズ事務所
  • ジュニアという下部組織がある
  • 卒業という概念はない

ざっくり比較するとAKBはCDを売ることにフォーカスされているのに対し、ジャニーズはタレントの個性を尊重して特性にあった表現方法で長所を伸ばしている。つまり、AKB48はマーケティングに特化した販促活動を展開しているのに対して、ジャニーズ事務所はブランディングに特化した販促活動を展開しているのだ。

マーケティングとブランディングは「ものを売る」という目的は一緒だけど手法は異なる。さらに分かりやすくいうと、GUCCIやPRADAの販促と近所のスーパーマーケットの販促の違いだ。

マーケティングを一言で端的に表現すると「稼ぎ続ける仕組みを作ること」である。AKB48で言えば、炎上させたり、卒業させたり、構成を変えたりして稼ぎ続ける。最後は全員卒業(解散)というクライマックスで信者たちは熱狂し、ケツの毛までむしられてストーリーは幕を閉じる。

そしてまた、新たに稼ぎ続けるしくみを作る。さらに、その仕組が複数あれば二毛作のように回収できるから収入にブランクがなくなる。

これがマーケティングの本質である。

次に、ブランディングについて。

ブランディングを一言で端的に表現すると「惹き付ける手法」となる。マーケティングは「押す手法」なのである意味真逆の手法といえる。

ブランディングで重要な3つの要素はコンセプト・ターゲット・ポジショニング。ジャニーズで言えば、何かを売ることにフォーカスするのでなく、タレントの個性を見極めて売り出す。グループで一旦まとめてコンセプトを定めたり、それぞれの特性に合ったポジショニングを用意したり、総合的かつ継続的な収益を目指す。

最近、トヨタやクリスチャン・ディオールのCMで商品名がない、若しくはほとんどないCMが流れている。「生き方・生き様」を刺激し、映画のようなカッコいいシーンで消費者の潜在的な欲求に訴えてくる。

『あんた、このままでいいのか?』

そう言われてるような気がする・・・

これだけかっこよくてドラマチックなCMを見せられると、しょーもない自分の人生をその商品やメーカーで変えてみたいと思うのも無理はない。無駄にかっこ良すぎる・・・

まとめ

中長期的にみると、安定した売上を望めるのはブランディングである。総合的にはブランディングの方が優れた手法と言えるだろう。対して戦略がはまれば短期間に一気に大きく稼げるのはマーケティングである。

いずれにしても、あくまでも目的は「稼ぐこと」なので手段はマーケティング手法だろうとブランディングだろうと、もはやどっちでもいいのだ。

くれぐれも手段が目的にならないように。目的が達成されるなら手段はなんだっていいのだから。

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