【実録】メガネ屋店長との死闘で討ち死にした男

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最近、年末で退職する人の記事を書いた。

内容をざっくりまとめると「辞めるときってスッキリして気持ちいいけど、残った人に迷惑かけないようにね」というもの。

私は誤字脱字が多いので、いつも自分で書いた記事を読み直すようにしている。

退職という甘い蜜・引き継ぎという苦い汁
さて、今回は退職について論じていきたい。この忙しい年の瀬に退職する人がちらほら。 その中の1人に20代後半の頑張り屋さんのマジ...

今回も誤字脱字をチェックしながら読み直してたら、突然12年程前の忌まわしい出来事がフラッシュバックしてしまった。情けないやら、なつかしいやら、ムカつくやら。

せっかく思い出したので記事にしたいと思う。ただ記事にしてもつまらないので、物語風にしてみた。

ガマガエル店長とヒヨッコ店員の仁義なき闘い

31歳、2回目の転職。もう、あとがない。

親には心配かけたし、彼女は完全にあきれてる。結婚する予定だったのに転職してすぐ辞めたりしてたので無理もない。彼女がオレを見る目はまるで社会不適合者。当然ながら仕事がないと結婚もできない。

追い込まれたオレはメガネ屋に就職した。なぜメガネ屋かと言うと「ぶっちゃけ募集してただけ」というのが正直なところだが「手に職をつけたい」と思っていたオレには視力検査やレンズに関する知識はまさに手に職のイメージ。まあ、今の世の中、裸眼の人なんてほとんどいないし、食いっぱぐれることもなかろう、という安易な読みもあった。

しかし、待っていたのは想像を絶する苦痛だった。それは突然前触れもなくやってきた。

ようやく仕事に慣れ始めた入社5ヶ月が過ぎたころ、他店舗への異動を告げられた。突然の退職でシフトが回らないから助けてほしいとのこと。そこは今の店舗と比べると規模は小さくて基本1日2人体勢で回すようなところだ。今いる店舗はエリア内で売上も規模もトップレベルの店舗だったから、まあ何とかなるだろうと簡単に考えていた。

その時は、まさか小さな店舗に君臨するガマガエル似の店長(年齢58歳位、以降ガマガエル)にケチョンケチョンにされるとは思いもよらなかった。

もちろん、今思えばこちらも至らぬところが多々あった。やる気もなかったし能力もぜんぜん足りなかった。メガネ屋って視力やレンズの数値を扱うので数字のセンスが必要なんだけど、センス0のオレには残念ながら向いてなかったんだと思う。

とはいえ、頑張ればやれないことはない。手に職をつけるならそれぐらいの試練はむしろウェルカム。しかし、微かなやる気は容赦なくハンマーで叩き潰される。

今思うと、致命的だったのは人数が少ないゆえにガマガエルと絡む回数が多かったことだ。店舗スタッフはガマガエル・Aさん・Bさん・オレの4名しかおらず、平日は1日2名で回すので、バランス的に入社して6ヶ月のオレは店長とのペアが多い。ちなみにAさんBさんはすごく良い人でオレも含めて3人は仲良くやってが、残念ながら土日以外はあまり一緒に働く機会はなかった。

ガマガエルの本性が剥き出しになるのに時間はかからなかった。

9時30分のオープンから20時のクローズまで絶え間なく続く罵倒と嫌味。お客さんが来るとオレの接客を家政婦は見たの市原悦子ばりに反対の棚からチェック。その目線がイヤでイヤで仕方なかった。

お客さん何も買わないで帰ろうものなら、そこから1時間以上のダメ出しである。

「メガネ屋に来る客はメガネを買うため来ている。それを帰すということは、お前の接客がなってないからだ!」

毎日毎日絶え間なく続く罵声と嫌味。メンタルには自信があったオレもさすがにズタズタに。

異動して1週間も経つとガマガエルと同じ空間に居るだけで胃がキリキリ痛みだす。目も合わせず胃を押さえながらの業務。もう、正常な判断ができる状態ではなかったのだろう。この頃になると出勤してから退勤するまでオレの発する言葉は「はい」と「すいません」のみ。

さらに追い討ちをかけるような出来事がオレを襲う。愚痴ばかり話してたら彼女にフラれてしまった。彼女のお姉ちゃんの結婚式をお父さんお母さんと同じ親族席で祝うほど上手くいってたのに・・・

限界は近づいていた・・・

そして、インデペンデンス・デイは突然やってきた。クソ暇な平日の夕方、メガネが1本も売れてない状況で店長はいつも通りイライラ、メラメラ。

そこにふらっと30歳前後の女性が現れた。下手こけない緊張感の中、必死に接客してあっさり3万円程のフレームを売ることに成功した。現在使用してるメガネの度数確認をガマガエルにまかせて、オレはレンズの売り込みに入った。少しでも高額なレンズを売ろうと頑張るが残念ながらレンズはスタンダードなものになった。

さらにオプションで薄いカラーを勧めてたら、横から突然ガマガエルが違うカラーを進めろと耳打ちしてきた。しかし、ガマガエルとは違うカラーを勧めていて、ここが勝負どころと判断していたのでガマガエルの助言をスルーしてクロージングにかかる。結局オレが勧めたカラーで決まって総額5万円程の売上。久びさに単価の高い商品が売れて内心ガッツポーズだ。

しかしである。レジカウンターのうらで何やらガンガン衝撃音が聞こえる。ブツブツ声も聞こえる。

こりゃ、やべぇな・・・

ガマガエルはオレにスルーされたことに激昂し、客がいないフロアで怒りを露わにした。「おまえ、なんでオレを無視した!ふざんけんな!ケンカ売ってんのか!ゆるせねぇ、バカにしやがって!」いい年こいたおっさんが血相変えて怒鳴り散らす。オレは胃を押さえた。

なぜなら、胃が破裂しそうだったから・・・

・・・

・・・

・・・

なあ、もういいよ。オレやめるから。

生命の危険を察知した脳細胞から勝手に言葉が。

「てめぇ、ふざんけんじゃねぇぞ!何だその口の利き方は!」ガマガエルから間髪入れずに罵声が飛ぶ。

「だからうるせぇんだよ。やめるんだからもういいいだろうが」オレもまくしたてる。

攻防はその後20分くらいは続いたが、最後の方は謝るから考えなおしてくれとか、オレはおまえのような若手を育てることしか生きがいがないとか、ウダウダ言っていた。冷静になったオレは敬語に戻し、向いてないこと・やる気がでないことを打ち明けて改めて退職を伝えた。

その後、本当はすぐにでも辞めたかったが、人がいないからすぐ辞めるのは勘弁してくれと周りから頼まれてヤツと極力一緒にならないことを条件に1ヶ月間働いて無事退職することができた。

こうして、振り返ってみると完全にパワハラだよね・・・

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