ポリリズム-Perfumeに学ぶ、意志の強さと戦略の融合

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パフュームのポリリズムという曲をご存知だろうか?

このおっさん、今度はPerfumeかよ、と思うなかれ。このポリリズムという曲に人生逆転のヒントが隠されてるとしたら、どうだろう?

まずはウェキペディア先生にPerfumeのポリリズムを簡単に説明してもらおう。

「ポリリズム」はNHKと公共広告機構(現:ACジャパン)の2007年度共同キャンペーン「リサイクルマークがECOマーク。」のCMソングとして2007年7月より使用された。Perfumeの同CM起用を受けて中田ヤスタカが書き下ろした楽曲で、地球環境の保護と資源のリサイクルとを、男女の恋愛と重ね合わせている。「ポリリズム」はこのCMの起用により広く人々に知れ渡ることとなり、Perfumeの代表曲となった。 Wikipediaより

そもそもポリリズムという言葉自体は音楽用語で、曲の一部分または演奏中に複数の異なる拍子が同時に意図的に使われる状態のこと。効果としては独特な世界観・グルーブを表現できる。

すごくざっくり説明すると、3/4拍子と4/4拍子を同時に鳴らすとリズムが合わずに独特で幻想的な世界観を表現できて、さらに3と4の最小公倍数12拍で一致してリズムが合ってスパーク!!的な感じだ・・・

クラッシックはもちろん、プログレッシブ・ロックやビートルズなど、ジャンルを問わずけっこう使われている手法である。

で、Perfumeのポリリズムのスゴイところは「リサイクルで地球を思いやる心」「男女の恋愛」「ポリリズム」の3つのストーリーが歌詞とリズムでシンクロしているところにある。この曲以外に3つの解釈を表現している曲を私は知らない。

実際に間奏部分で突然ポリリズムになるんだけど、この間奏部分に込められた作詞作曲を担当する「中田ヤスタカ氏」の思いを感じるエピソードを紹介したいと思う。

当時、この曲はレコード会社や事務所から、アイドルの曲としては、

  • 可愛さが足りないのでは?
  • かっこ良すぎでは?

との指摘があった。そもそも間奏部分のポリリズムは必要ないとの意見が出ていた。これをマネージャーから聞いた中田ヤスタカは、間奏部分にポリリズムがないとこの曲は意味がないし成立しないと直談判に行ったという。

この曲は計算され尽くした歌詞と実際のポリリズムを表現した間奏があって、始めてポリリズムに成りうる。彼の強い思いがそこにあったのだろう。そういう思いを理解して聞くとこの曲の良さがあらためてよく分かる。

結局、中田ヤスタカの思いが伝わり間奏部分を使うことになったが、もし熱い思いもなく直談判してなかったら、あそこまで大ヒットしてなかっただろう。

この曲の歌詞はすごく計算されていてリサイクルをイメージさせる単語(繰り返すなど)が多く含まれていると同時に、男女の恋愛の歯がゆさがほんわか表現されている。

さらにこの曲のタイトル、ポリリズムのポリがポリエステルとかポリバケツとか何となくリサイクルできそうなポリというフレーズが入っていて、リズムという言葉が続いている。リズムは繰り返して始めてリズムに成りうる。そう、タイトルまで3つの解釈ができてしまうのだ。

うん、中田ヤスタカ氏、なかなかやりおる。

で、これがどう、人生逆転に役立つのか?

1つの行動で複数の意図を相手に伝えるには戦略がないと無理。極論を言えば、仮に明日から全ての行動に「自分が優位に立つ戦略」があったとしたら確実に人生は変わる。なぜなら私たちの毎日の行動はほとんど惰性だから。惰性であれば人生は変わらない。昨日と同じ今日が来るだけ。

そして戦略をまとった行動は、時に会心の一撃になる。それは一発で形勢を逆転する力がある。こういう一手は以前記事にも書いた「妙手」になる可能性が極めて高い。

今回は言わずと知れた天才、羽生善治名人について語るとともに、彼の思考の一部を拝借したいと思う。 羽生善治名人という男 思うに彼は...

複数の意図があって、同時に複数の人を納得させる行動は、その瞬間はやった本人しか「そのスゴさ」が分からない。周りの人たちには「そのスゴさ」が分からないのだ。そして、後から気付く。

「なるほど!あの行動には、そういう意図があったのか」と。

ていうか一生気づかない人の方が多いかもしれない。いずれにせよ、気付いた時はあとの祭りだ。

そんな大袈裟な、劣性ひっくり返すような会心の一撃じゃなくても全然問題ない。普段の些細な行動でも戦略を持って行えば、惰性で行うよりはるかに効率よく優位に立てるはず。

例えばメール1通送るにしても、TOとCCとBCCを使い分けて、使い分けた意図をあえて相手に伝えたり(例えば嫌味やクレームなど)、TOの相手には抗議、CCの相手にはアピール、といった恣意的な表現が可能になる。これはけっこう重要なことでやってる人は無意識にやってる場合が多いけど、真面目な人ほどこういったスキルがなかったりする。

言葉でも資料でもメールでも読む相手の立場や状況によって満足させる内容であったり論破する内容であったりを自在に表現できれば、相手の心を見透かして、都合よく誘導できるスキルと成りうる。しかし、スキルだけでは人の心を動かすのは難しい。だからスキルに熱い思いをプラスαすれば100点、完璧だ。

一回の行動で、意図的に複数の効果を出す戦略

難しいけど、やってみる価値はある。

奇しくもパフュームはこの「ポリリズム」で人生大逆転を果たした。これはただの偶然だろうか?

さて、今回は人生に疲れた時にリフレッシュできて、前に進む勇気をもらえるおすすめの曲を紹介したい。 私の独断と偏見で決めたものな...
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