人生を変えたいなら、まず体制を構築しよう
前回の記事同様、今回も現状の確認作業を進めていきたい。
前回は「会社とは誤解を恐れずに言えばカオスである」ということを論じた。そして今回は家族とはコスモス(カオスの反対語)であるというオレ理論を論じていきたい。
カオスとコスモス
なぜカオスの対義語がコスモスなのか、疑問に思う人もいるだろう。
コスモスとはギリシャ語で「秩序」「飾り」「美しい」という意味の言葉「Kosmos・Cosmos」に由来している。ざっくり言うと宇宙誕生前が無秩序のカオス、宇宙誕生後の星がきれいに配置され保たれた秩序をコスモス(宇宙)と呼ぶ。
なので、このブログでいうコスモス(cosmos)は秩序と考えてほしい。
なぜ家族はコスモスなのか?
いろいろ理由はあるけど、一番のポイントは生活環境のバランス維持のため。一般的な成人のライフスタイルは「会社に拘束されている時間」と「家で過ごす時間」が生活の大半を占める。つまり、会社がカオスである以上、疲れて帰った我が家がカオスなら、その人はただのカオスの住民になってしまう。
そんな状況では、今後の人生設計など不可能。どこにも安心と安らぎが存在しない混沌しかない生活になってしまう。
だから、家族には秩序を求めてほしい。分かりやすく言うと「サザエさん一家」みたいになってほしい。
理想はサザエさん一家
波平の威厳は常に維持されている。あの秩序は子供のカツオやワカメに大きな安心感を与えている。
もし、波平が「へなちょこ親父」でサザエもマスオもカツオの言いなりだったら磯野家はどうなるだろう。カツオは自由気ままにワガママざんまいで好き勝手やれて楽しいかもしれない。しかし、大黒柱の威厳と安心感を知らずに育つカツオは、悪友に誘われるがまま不良の道に・・・云々
とはいえ、「サザエさん一家」はあくまでも理想論。今の時代、波平が天然記念物なのも承知の上。
だからとりあえず、目指してほしい。
秩序のある平和な家庭を!
もしあなたが婿養子ならマスオさんのような誠実さを身につけてほしいし、長女ならサザエさんのように明るく元気で周りを楽しませるエンターテイナーであってほしい。
男の子ならカツオのような合理性と一休さんばりの「とんち」で楽しませてほしいし、女の子ならワカメのような誰からも愛される温厚な性格で周りを和ませてほしい。しかし、何度も言うがこれは理想論。
現実といえば、嫁は子育てに疲れ果てイライラ、旦那は仕事に忙殺されて休日はグッタリ。子供はそんな余裕のない両親を見て、あんな大人になりたくないと思いながら育つ・・・
やばい。カオスになりそうだ・・・
だから、
私も日々努力している。できる限り洗い物や掃除に洗濯、ゴミ出しもやる。帰宅時に忍び寄る飲みのお誘いも、嫌われない程度にやんわり断ってダッシュで家に帰ってる。
ほんとに小さな努力でいい。
仕事で疲れ果てた旦那には、おかず一品増やしてあげる。育児で疲れ果てた嫁には「ありがとう」の一言を。田舎のおばあちゃんには孫の声を聞かせてあげる。父親には立派になった自分を見せてあげる。母親にはマメに連絡してあげる。
いまや秩序を力でコントロールする時代ではない。秩序は思いやりで創る。あなたの根幹は家族であり家。決して会社ではない。友達もまた別のもの。
まずは、どんな形であれ地盤を安定させることが重要。ここが不安定だと得体の知れない不安が永遠に解消されず、心のバランスが崩れてしまう。こうなると一生、負のスパイラルから抜け出せない。
やれることから初めてほしい。あなたにとってゼロかプラスしかないのだから。
次回は現状確認作業3部作の最後、資本主義について論じたいと思う。
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