ビジネスのヒントはゴールドラッシュにある
あまたのビジネス書で何千何万回も書かれてきた話だけど、知らない人もいると思うので記事にしておこうと思う。
ゴールドラッシュにはビジネスの種、人生逆転のヒントが詰まっている。
ゴールドラッシュとは
アメリカのカリフォルニアで1849年から始まった、金脈を探し当てて一攫千金を狙う人々が殺到した現象のこと。
このゴールドラッシュで儲けたのは金を掘りに来たプレイヤーではなく、彼らに物資やサービスを供給したサプライヤーだったのはあまりに有名な話。
- 大陸横断鉄道
- つるはし、スコップ等の採掘道具
- ジーンズ(リーバイスが一躍有名に)
- 周辺の飲食店や宿泊施設
上記のビジネスを足がかりに、多くの企業がアメリカを代表する巨大企業に変貌し、以降のアメリカに大きな影響を与えた。
答えは簡単。
夢破れし者が去っても、世界中から次から次へとプレイヤーがやってくる。商売する立場からすれば、完璧な状態といっていい。
少し脱線すると、今盛り上がっている仮想通貨も儲かっているのはプレイヤーではなくサプライヤー。
コインチェックやZaifといった取引所や販売所が大儲けしていることは押さえておきたい。その証拠にNEM(ネム)流失事件の補償総額463億円を自己資金で充当するという。
つまり、それくらいのキャッシュならあるということ。
それだけ儲けていたのだ。
躍進するのはいつもサプライヤー
時は戦国、戦乱の牛丼国において、コストカットに疲弊する若き王者「すき家」に放たれた業界のドン「吉野家」の会心の一撃【牛すき鍋膳】の破壊力をご存知だろうか。
一気に相手のヒットポイントを半減させる驚異の破壊力。
手間がかかり過ぎるため、やりたくてもやれなかった牛すき鍋を可能にしたのは、什器というアイテム。
この什器の登場によって本来なら手間がかかる牛すき鍋が、人員を増加しなくても素早く提供できるようになった。
結果、価格は牛丼の倍くらいなのに売れに売れた。
この什器のおかげで、吉野家は息を吹き返したわけだけど、この「仁義なき牛丼戦争」で一番儲けたのは吉野家ではなく什器メーカー。
ここでも真の勝者はプレイヤーではなくサプライヤーだった。
まとめ
日本にも「風が吹くと桶屋が儲かる」という「ことわざ」がある。
意味は「一見すると全く関係ない出来事が実は影響している」というもの。
ゴールドラッシュと違って、間に何個もストーリーが入っていて正直「こじつけ感」がハンパない。とはいえ、プレイヤーに必要なものを供給するサプライヤーが儲かることは、もはや周知の事実であり、すでに誰かがやっている可能性が高い。
つまり単純なツルハシビジネスでは、資本力が勝敗を左右する弱肉強食の世界で食い物にされてしまう。
そんな現代だからこそ、妄想にも似た「こじつけ感」が、私たち社会的弱者にとって強力な武器になるはず。
これからは「ツルハシビジネス」ではなく「オケヤビジネス」なのかもしれない。
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