さて、今回はいまさら感満載だけど、とても利にかなった「B層マーケティング」について論じていきたい。
B層マーケティングって・・・なに?
そもそも「B層」ってなんのこっちゃ?っていうあなたのために要約してみた。
2005年の第44回衆議院議員総選挙(郵政選挙)に勝利するために内閣府が有限会社スリードに依頼した企画資料の中に出てくる言葉。
B層:IQが比較的低く構造改革に中立的および肯定的な層で、主に主婦、若年、高齢者。具体的なことはよく分からないが小泉総理のキャラクター・内閣閣僚を根拠なく支持する層。
さらに分かりやすくすると、芸能人にキャーキャー言ってる人、安物に群がる人、主体性がない人、物事を深く考えない人とかがB層に該当する。
結果、B層をターゲットに選挙活動を展開し自民党は圧勝した。当時は「小泉劇場」なんて言われていたけど、今思えばたしかに劇場のような熱狂があった。
しかし、「国民をバカにしてないか?」という意見が出たのもまた事実。「IQが低い層」と言われて気分が良い人はいないから、騒がれるのはしょうがないけど、考え方自体は的を射ていると思うのは私だけではないだろう。
実は私も「この戦略」で成果を出すことに成功している。
モノを売る際のターゲットをB層に絞り、キャッチコピーや媒体を決めた。さらにB層マーケティングで成果がでなかった地域は、論文形式や手紙のような文字主体のフォーマットを使用し、B層ターゲットとは真逆の発想で、論理的な内容を心がけて成果を出すことができた。
大手企業のキャッチコピーでも、中学生がピンとくるキャッチコピーを意識してるっていうし、考え方としてはB層をターゲットにする販促活動は大正解だと思う。
さて、せっかくなのでB層以外のA層、C層、D層も確認しておこう。
「B層」以外の特徴
- A層:比較的IQは高い。いわゆる勝ち組と言われる層。職業は主に外資系、医師・会計士など専門職、大学教授、マスコミ関係に多い。民営化(小さな政府)の必要性は感じているが、これまでの実例からネガティブになっている。
- C層:比較的IQは高い。主に教師、公務員、上場企業正社員など。
構造改革抵抗守旧派。民営化に否定的。 - D層:比較的IQは低い。構造改革に否定的。既に失業などで痛みを受けているため構造改革に恐怖を感じている。地域主義で保守的な層。
最近少し気になるのが、儲かるからって世間がB層にターゲットを絞りすぎてること。
マーケティングの結果だから仕方ないけど、いまやB層をターゲットにした「お店」や「サービス」がスタンダードになりつつあるから、日本全体のレベルが日に日に落ちている気がする。
彼ら(B層)の判断基準は「安さ」と「見た目」と「安易さ」
基本、安ければ何でも良い。回転寿司のイクラが実は油でも、安けりゃいい。
ただ単に安売りが儲かるなら、フランチャイズのスケールメリットが個人店を凌駕する。だから個人店は潰れて、日本中どこに行ってもフランチャイズのお店だらけに成り下がった。
このように現代日本の市場構造は、A層やC層の人たちが、B層の人たちをターゲットにしてガッポリ稼いでいる図式となる。
まとめ
もし、B層でも悲観する必要はない。
「自分の頭でしっかり考えること」を意識すれば、おのずとB層から脱出できる。

もし、あなたにB層の自覚があるなら、A層かC層、どちらかを目指そう。
結果、搾取される側から搾取する側の人間に一歩近づくことになる。
コメント
B層って、一般大衆・庶民を言い換えただけです。
豊かではないが貧困でものない、なんだかんだ日本人の多数派。
中堅大学って、上位25%ぐらいでないと入れない。
つまり日本人のレベルはその程度、それを利用する企業・マスコミ・・・
イマイさん。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、なんちゃって中流階級が多いのが今の日本の現状かと思います。さらに、目立つことを良しとしない文化なので「烏合の衆」化に拍車がかかります。
結果、どこ行っても同じようなフランチャイズのお店だらけになるのかと・・・