投資ではなく日々の生活(人生)を分散せよ
投資の世界では分散投資が良いとされている。まあ、リスクは分散されるので確かにいいかもしれない。でも、忘れちゃいけないのがリターンも分散されるってこと。
正直、私は分散投資が嫌いだ。
なぜなら、投資本来の目的は利回りを最大にすることであって、リスクを分散することではないから。わざわざリスクを分散するくらいなら、投資そのものをやめて銀行に預けた方が精神衛生上遥かにマシだと思う。
そもそもの「入り方の考え方」がぜんぜん違うのだ。
本人は「資産運用しているつもり」だけど、実際は証券会社に訳のわからない手数料を搾取されている人、けっこういると思う。スポーツジムに行かないのに解約しないで月謝を払い続けているレベルでもったいない。
しかし、日々の生活に関しては、分散投資の概念は有効かつ合理的だから意識すべきだ。
つまり、人生の大部分を一箇所に依存するのは非常に危険な行為だといえる。
人生の集中投資はリスキー
簡単な例を。
晴れて転職に成功したAさん。そこでB子さんに一目惚れ。猛烈なアタックでゴールイン。会社の偉い人を呼んで豪華な結婚式を挙げた。その後、新入社員として入社してきたC美と軽い気持ちで不倫。
しかし、成就することのない恋愛にC美の心は徐々に病んでいく。耐えられなくなったC美は「精神的に追い込まれた」と上司に相談。C美の親にもバレて、会社に怒鳴り込んでくるほどの大問題に発展。結果、社内で働く嫁のB子にバレないようにAさん退職・・・
そんなある日、残ったB子に心無い同僚が密告。結局B子にもバレてしまう。収入は0、嫁の信用も0。さらに、B子のお腹には2人の愛の結晶が・・・
仕事も失い、仲良くやっていたはずの同僚にも妬まれ、社会的信用も失う。さらにご両親もガッカリ。
もはや「悲劇という名の喜劇」
そして、生まれてきた赤ちゃんが一番かわいそう・・・
Aさん、人生のイベントを全て転職先で実行したため、転職先が崩れた途端、一気に人生総崩れになってしまった。
ちなみに上記の例は多少デフォルメされているけど私の周辺であった実話。これ、分散投資していたら、ここまで壊滅的な状況にはならなかったはず。
「入社・結婚・不倫・退職・人脈」全部一つの組織内で集中投資した結果が悲劇を招いた。文字通り負の連鎖である。
そして、これらの悲劇を繰り返さないようにオレ理論が生まれた。
- 本来の投資は集中投資で利益の最大化を狙う
- 日々の生活の積み重ねが人生になる。だから毎日の生活こそ分散投資を意識する
人生逆転を目指すなら、ぜひとも体得してほしい理論である。
重要なのは分散投資自体ではなく、その概念。自分を取り巻く森羅万象(事物・現象・喜怒哀楽などの感情)のバランスを意識して生きていきましょう、という提案である。
例えば、
- 財布にキャッシュカード・現金・免許証など、一気に無くなるとヤバイものをまとめない
- どうしても不倫や浮気がしたいなら社外で探す
- 所属する「組織・コミュニテイ」で、えこひいきしない(愛情・気配りの分散投資)
- サード・プレイス(第三の心地よい場所)を持つ(家庭・職場以外の居場所)
- 一人の人間に依存しない
- 一つ会社に依存しない
- 複数の収入源を探す
などなど。具体的なものから抽象的なものまで挙げればキリがない。
まとめ
あらゆるシチュエーションで意識してほしい。普段の生活こそ、分散投資の概念が活きる。職場、学校、もっと言えば人生。
思い込み、偏見、自分勝手な常識。
これらの固定概念を一回ぶっ壊す。あなたの「価値観」「思考回路」に偏りはないだろうか。もしあれば再構築しよう。
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