ビジネスのヒントは自然の法則から学ぶ
さて、今回は最近講義を受けた偉い人の話を紹介しようと思う。
創業者でもあり学者でもあり経営者でもあるその偉い人は、常識では考えられないような言動を繰り返す。
さらに「人を見る目がない」という致命的な欠点があって、ゴマすりと恣意的な進言を真に受けて、人事面で致命的なミスを犯す。結果、気付けば周りはゴマすりイエスマンしかいなくなってしまった・・・
常識をあっさり超えていく「猪突猛進の行動力」という長所と、びっくりするほど「人を見る目がない」という短所で、振り回された周りの人間が愛想を尽かすのは想像に難くない。
そりゃそうだろう。周りは疲れるだけ。バカバカしくてやってらんねーって話だ。
でも、その偉い人は「去るもの追わず来るもの拒まず」のスタンスで今までやってきた。70歳を超えた今でも1mmもブレてない。
良くも悪くも孤高の天才である。
そんなスゴイ人の話は、以前に比べるとどんどん抽象度が増していて、仕事とかビジネスとかの範疇を超えてしまった。
人生の話のような気もするし、そうじゃないような気もするし。感覚と感性のみでガンガン突き進むから、聴いている私たちは完全に置き去りにされる。
そして、哲学の世界へ
こういう抽象度の高い話は、受け手がある程度のレベルに到達していないと理解できない。
そもそもビジネスの本質や人生の真実は抽象的なものだ。
だから、パッケージ化されていること自体がナンセンスな話であって、そこを理解していない人にとっては、抽象度の高い話は理解できないだろうし面白くも何ともない。
つまり「パッケージ化されたビジネスモデル・思考回路」を安易に欲しがる人にとっては、スゴイ人のためになる話も「猫に小判」「馬の耳に念仏」になってしまう。
そうじゃないと、しゃべる方も聴く方も時間の無駄。
前置きはさておき、その偉い人が語った話の中に「自然の法則を哲学に落としこむ」「ビジネスモデルや行動も自然の法則が参考になる」などの話があった。
本来、学者気質であり数値化することに異常なこだわりを持っている反面、最終的には自然の法則が最優先すると言い切るところに潔い矛盾があるけど、そういう矛盾すら軽くねじ伏せる圧倒的な力があった。
講義で話された内容を項目出ししてみた。
講義の主な項目
- 都市開発は流体力学の渦の理論(ラグランジュの定理)に従って行うべき。そうすれば事故が減る
- 瞳孔を広げて作業を行えば視野が広がりミスが無くなる
- ビジネスで負けないために六法全書を学ぶべし
- 連戦連勝は危険。すぐに対策を立てろ
- 連戦連敗はチャンス。強くなれる
- 組織のトップを皆で担ぎ、ダメならトップは担ぎ役になって他を担げばいい
- 自然の法則を行動哲学にせよ
他にもいろいろあったけど大体上記の内容が主テーマ。
資料はキーワードと写真のみで、思いつきで話す形式だから雑談なのか核心なのか分からず、大事な部分を拾えてないかもしれない。
しかし、人生逆転のヒントが散りばめられていて、とても参考になった。
例えば会社を倒産させない仕組みは、恐竜が栄える前に出現して、今なお繁栄し続けるゴキブリや、4億年以上前から生き続けているシーラカンスなどの生きた化石からヒントを得るという。
ちなみにビジネスの基礎知識②で取り上げたパレートの法則も自然界の法則の一つ。

このように自然界には私たちに役立つ法則や理論がたくさんあるのだ。
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