ブラック企業がなくならない本当の理由
ブラック企業が相変わらず注目されている。
ネオブラック企業という新たな言葉もあるようで、簡単に辞めれない中高年に対して、減給やサービス残業を意図的に与えて追い込むという。
何とも胸糞悪い話である。
さて、一般的にブラック企業とはどういった定義か確認してみよう。
大体こんな感じだろうか。
まあ、単純に考えて「嫌ならやめればいいじゃん」て思う人もいるだろうけど、上記のネオブラック企業のように、辞めたくても諸事情で辞めれない人がたくさんいるのもまた事実。
そもそもブラック企業かどうかは、よほど悪名高いブラック企業じゃない限り、入社後に気付く場合がほとんど。
就職活動中はこちらも焦ってるので、採用の吉報があれば迷わず入社しちゃうのはある意味仕方ないこと。冷静な判断ができる精神状態じゃない場合もあるし。
ちなみに私は冷静な判断などできなかった。
とはいえ、違法で営業停止になることもなく、存続しているブラック企業がたくさんある。
なぜブラック企業はなくならないの?
理由はいろいろあるけど、根本的な原因はブラック企業か否かを決めるのは定義ではなく、それぞれの主観に依存しているからである。
ブラック企業に勤めている人の中でも、ブラック企業に勤めているという自覚がない人は意外と多い。
世の中には忙しくないと、朝から晩まで働いていないと不安を感じる人が一定数存在する。こういう人は感覚が麻痺してるので自覚症状がない。
その他にも「仕事があるだけで幸せだと思ってる人」「真面目で責任感が強い人」は心身が壊れるまでがんばっちゃう。残念ながらこういう人たちは経営者にとって良いカモ。
しかし、カモじゃない人もいる。家族との時間が大切な人、残業なんてまっぴらごめんな人、仕事より趣味が大事な人、いろいろな価値観がある。
同じ会社に勤めていても「ここはブラックだ!」と叫ぶ人もいれば「イヤイヤ違うでしょ」と異議を唱える人もいる。ブラック企業がなくならない本質はここにある。
所詮、判断材料は「主観の多数決」なんだから、なくなるわけない・・・
あと、注意してほしいのはブラック企業ならぬ、ブラック起業。
いまや起業を促す情報が、本屋にもネットにも溢れている。
- 会社員なんて一刻も早く辞めて良し!起業しよう!
- もう社畜はごめんだ!
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悩めるサラリーマンにはたまらないキラーフレーズのオンパレード。よだれが出るレベル。
しかし、上手くいく確率なんて数%以下だろう。
副業で実績を作ってからならまだしも、会社が嫌で勢いで辞めて「とりあえずやってみよう」ていうレベルじゃ、お話にならない。
では、どうすればいいのか?
とりあえず、今の会社があなたにとってブラック企業じゃないなら、多少のことは目をつぶって頑張るのが賢明な判断。
会社の「地盤(人脈)・看板(ブランド力)・カバン(お金)」を上手く利用して自己実現を果たしてほしい。もがいているうちに、不思議と実力が付いてくるはず。
しかし、もし今の会社があなたにとってブラック企業なら、迷わず決断してもいい。
私も数回転職してるし、壮絶なブラック企業も経験済み。
無意味な頑張りは自分を追い込むだけだった。まさに百害あって一利なし。
大丈夫。あなたに合う会社が絶対にあるから後のことは心配しなくていい。
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