金はほしい、でも出世したくないという矛盾
- 責任とらされる割に給料が安いからって、出世したくない男がいたんですよ~
- なに~!やっちまったなー
- 男は黙って、サービス残業!
- 男は黙って、サービス残業!
何やら訳の分からない「オチ」になってしまいスベった感が半端ない・・・
最近あまり見かけなくなったクールポコのギャグで無理矢理スタートしてみた結果がこの体たらく・・・(汗)
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さて、気を取り直していきましょう!!
以前、出世しないよりはした方が良いけど、必ずしも出世が最善の方法とは限らないという記事を書いた。遠巻きで見てた方がいい場合もあるという理論を紹介した。

私の周りには出世したくない人が何人かいる。
それぞれ立場も違うし、家族持ちもいれば独身もいる。出世したくない理由は各々違うけど、よく考えるとおかしな話だ。出世しようとギラギラしたヤツも当然いるわけで、なんかもうカオスである。
これは完全に個人的な意見だけど、ギラギラしたヤツは出世できない傾向にあると思う。
逆に無欲で素直なヤツが出世しているように思う。まだまだ年功序列の風習が残る日本の中小企業では、この傾向は顕著に現れる。そんな状況で出世したくないから、昇進を断ったり、わざと目立たないように仕事してる人がいる。
まあ、ぶっちゃけ私もその一人だけど、今回は同僚のBさんにいろいろとヒアリングしてみた。
Bさんが昇進を断る理由
- 責任が増えても給料が増える評価システムではないから(鶴の一声で決まってしまう)
- 今まで「出世」して「ミス」して「転職」のパターンが多かったから
- 本業以外の業務(接待・会議・呼び出し)等が増えるから
- ローンも30年残ってるし子供もいるし、辞めずに続けたいから
ランチの1時間、みっちりヒアリングしたら大体上記の内容だった。
まあ、正論と言えば正論。共感できる。
こういう風に従業員に思わせちゃう会社にも大いに問題あるけど、本人にも原因があるわけで、まあ、どっちもどっちといったところか。
一つ言えることは、双方モッタイナイということ。
ゲーム理論における囚人のジレンマ
会社はBさんの有能なマックス労働力を得ていないし、Bさんだってもっともらえるはずの給料がもらえていない。これはある意味「囚人のジレンマ」である。

こういう状況は決して珍しくない。
おそらくよくある状況だと思う。このような状況下では双方の最適な選択が、全体では最適な選択にならない。これがジレンマといわれる所以である。この状況を打破する術は根本的な信頼関係の改善以外にない。
- 会社はBさんの能力を信じて無条件で年収を上げる
- Bさんは余計な打算はしないで会社のために全力で頑張る
これができないとジレンマの突破は不可能。
ウーン。難しい問題だ・・・
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