さて、最近のニュースで私が1番驚いたのは何と言っても「イギリスのEU離脱」に尽きる。
なぜイギリス国民はEU離脱を選んだのか
なんだかんだ言っても最終的には予定調和で残留するだろうと高を括っていたので、かなりインパクトがあった。実は去年の9月にリーマンショック級の大暴落が近々来ると記事に書いたんだけど、本当に来てしまった。

とはいえ、正式に離脱するのは2年後になるので現時点で株価や為替が乱高下すること自体、よく考えるとナンセンスな話。余談だがマネーゲームで地球が回っていることを今更ながら再認識できる。
世間の論調はEU離脱に対して懐疑的なものが多い。
- イギリス経済は大丈夫か
- EU諸国のドミノ離脱が始まる
- ポンドの価値が急落
- 円高が始まる
- 世界経済は混迷を極める
確かにそうなるだろう。
しかし、今回はイギリス国民の総選挙なのでイギリス国民がいちいち他国やEUの未来を考えて投票したわけではない。
さらに票数はかなり拮抗しており、主に若者は残留を求め、高齢者は離脱を求めた。
イギリス国民が離脱を選んだ理由
EUに加盟している限り「移民・難民」を受け入れる義務が生じる。これ以上社会保障や教育面等で自国民と同等の権利を有する「移民・難民」が増加すれば、さらにイギリス国民が不利益を被る可能性は高い。
よって、大英帝国という古き良き時代の名残を知っている高齢者にとって「残留NO」は当然の選択だろうし、時代の変革を肌で感じて育った若い世代はEUの恩恵を十分理解しているので「離脱NO」はこれまた当然な判断といえる。
様々な意見や論調があるけど私は離脱OK派。
とはいえ、私はイギリス国民じゃないし、今は株や為替をやってないので直接利害を受ける立場ではない。その前提であえて言わせてもらえば、現状で残留するメリットがデメリットを超えるイメージが湧かないのだ。
あえて言えば「残留しても地獄、離脱しても地獄」
いずれにしても厳しい未来が待っている。
であれば、深い傷を負う覚悟で前に進む決意をした人々に未来があると思うのだ。
逆転には相当な期間が必要だろう。5年いや10年以上かかるかもしれない。
いずれにせよ、イギリス国民は延命処置ではなく、リスクを負って手術することを選んだのだ。
まとめ
今回の件をきっかけにEU自体の存在価値がより一層問われることになるだろう。
スコットランドの独立問題や、深刻を極める移民難民問題など、まだまだ予断を許さない状況が続く。
しかも、選挙前に離脱派が示した様々な数字に間違いがあったりして「再投票させろ!」という声も大きくなっている。これでトランプ氏がアメリカ大統領にでもなろうものなら、地球の未来はどうなるのか。
少し心配になった・・・

ていうか今更だけど、ヒラリーとトランプの2択ってのも若干酷な気もする。
「他にいねぇのかよ!!」ってツッコミいれたくなる今日このごろ・・・
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