さて、今回は日本経済の活性化について、東京の片隅で論じていきたい。
麻生太郎氏の「いつまで生きてるつもりだよ」は失言?
いえいえ、麻生財務大臣の発言は失言ではなく経済の本質を突いただけ。
タイトルの「個人金融資産1,760兆円、現金は900兆円」は、2016年の6月に麻生財務大臣が北海道の会合で発言した内容の一部を抜粋したもの。
あまりにボリューミーな金額なので庶民派日本代表の私には逆にスケール感が分からなかったので調べてみたら、日本の実質GDPが大体500兆円前後とのこと。

なるほど。めちゃくちゃ個人が現金持ってるよね!ということがよーく分かった。
「いつまで生きてるつもりだよ」は単なるツッコミ
さらにこの発言は「おい、いつまで生きてるつもりだよ」発言のインパクトが強くて、そのフレーズだけが独り歩きしてしまった感がある。
結果的に本来伝えたかった主旨とは完全にズレた解釈で認識されてしまった。
90歳になって老後が心配とか、訳の分からないことをテレビで言っている人がいたけど、「おい、おまえいつまで生きているつもりだよ』って思いながら見てましたよ。
たしかに表現は良くないけど、悪意あるメディアに「揚げ足を取られた」感が半端ない。
前後の内容を知っていれば、多くの人が単なるウケ狙いの発言(いわゆるツッコミ)で、特に暴言や失言には当たらないと思うはず。
「個人が所有する膨大は現金を有効活用しましょうよ」という財務大臣としての見解を、彼なりにジョークを交えて分かりやすく表現しているに過ぎない。
これが暴言や失言なら毒舌漫談で有名な「きみまろ」なんて、放送禁止になっちゃうレベルだよね・・・
まとめ
役職定年制度やジョブグレード制度など、50代以上の世代に厳しい制度が導入されている現状を考えると、とにもかくにも可能な限り貯金したい気持ちもよく分かる。

ある意味、個人にとっては日本経済の活性化などどーでもいい話だし、日本経済のために自らの将来を顧みず散財するおめでたい人などいないはず。
ちなみに日本の現預金の割合は53%と極めて高く、ユーロ圏33%、米国の13%と比較すると圧倒的。この背景には日本人が投資に「何となくリスキー」なイメージを持っていることが大きく影響している。
日本は欧米と比較すると「お金に関する知識」や「経済」を学ぶ機会が極端に少ない。「貯金が間違い」で「投資が正解」だとは思わないけど、知識や情報の欠如が選択肢を狭めているとしたら、それはもう不利益でしかない。

とはいえ、若い世代も老人世代の財布ばかりうらやんでないで、自分たちの力で逆境を跳ね返すくらいの心意気がないと、それこそ日本の将来は危ういと思うのだけど・・・
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