中年おっさんに忍び寄る耳毛の恐怖
今回はおっさんになっても「最低限の身だしなみ」は意識しましょう、というお話。
身だしなみについては人生逆転の観点から考えても重要な要素。何度か記事にしているけど、今回は自分への戒めも込めて記事にしたいと思う。

始まりは満員電車
私は東京都の端っこに住んでるので、毎日毎日狂気に満ちた満員電車に揺られている。
はっきり言ってあの狂気を受け入れている時点で正気の沙汰ではないと思う。赤の他人が密着してきて身動きもとれず文句も言えない。でも、ラッシュを避けるために早起きするのも辛い。まさに八方塞がり。

先日、いつも一気に乗り込んでくる千歳烏山駅で、案の定混雑がMAXになった時に事件は起きた。
どこからともなくおっさんが流れてきて、なぜか私とT字になった。分かりやすく言うとTの字の横線が私で縦線がおっさん。おっさんとおっさんがTの字で密着するという最悪の状況。まさに地獄絵図。
この体制だとおっさんの横顔のみが私の視界に入る。
スマホを見るスペースも確保できない状況。普通にしていると視界に入るのはやはりおっさんの横顔のみ。当然見たくないので目を静かに閉じようとした、その一瞬の刹那、見てはいけないものが見えた・・・気がした。
「あれ、最近また飛蚊症(目に浮かぶ糸くずみたいなヤツ)が悪化したのかな」
そう思いながら二度見してみる。
「いや、飛蚊症じゃねぇーな、これ」
心の中でつぶやくT字の横線おっさん。
間違いなく目の前にある耳の中から10cm程の毛が伸びている
おっさんとはいえ、同年代くらいでどちらかと言えば小奇麗なおっさんなので、なんかショックだった。どうせなら小汚いおっさんであってほしかった。そうであれば、おそらく違和感なくスルーしていただろう。
その縦線おっさんはLINEで誰かとトーク中で、どうやら部下らしき人物とミスの処理についてやり取りしているようだった。そこに課長の2文字を発見。
その瞬間、私は思った。

この人、ぜったい「耳毛課長」って呼ばれてるな・・・
耳毛は太くて真っ黒だから、かなり目立ってる。
だから普通なら、周りの人が気付いて指摘するはずなんだけど・・・
奥さんとか子供とか気付かないのかな。それとも独身なのかな・・・
赤の他人だけどすごく興味が湧いてしまった。「女性社員にもヒソヒソ言われてるのかな?」とか「満員電車で毎日こんな風に思われてるのかな?」とか。
そう思うと同情の念すら湧いてくる。
しかし、意味不明な優越感に浸っていた私にだんだん不安が押し寄せてきた。
そう考えただけで居ても立ってもいられない。駅のトイレや会社のトイレで何度も確認したけど、それらしきものはなかった。しかし、家に帰って至近距離で確認してみたら・・・
ショックだった・・・
ショックだったけど1cm程度で気付いてよかった。
この程度なら、たぶん「耳毛課長」とは呼ばれてはいないはず。ある意味、T字の縦線おっさんに感謝である。
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その夜、Amazonで「毛抜き」を購入したのは言うまでもない。
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