限界マンション脱出計画を成功させた男
今回は限界マンションについて論じていきたい。まずは限界マンションとはなんぞや?というところから。
限界マンションとは?
一般的な定義は大体こんなもんだろう。
以前から問題視されていたけど、5月13日に放送されたNHKのクローズアップ現代で取り上げられて以降、さらに多くのメディアで話題になっている。
ちなみに、私は持家賛成派だけど、古い中古の格安マンションには否定派。なぜなら、ついこの間まで、中古の格安マンション、限界マンションに住んでいたから・・・

限界マンションを買ってから脱出した男
まさかのデキ婚で突然ワンルームに住めなくなって、広めの賃貸を探すも、3DK以上だと家賃8万円以上が多いことに気付く。
不動産屋に何件も物件を紹介してもらうが、どうもピンと来ない。そうこうしていると「8万円払うなら賃貸じゃなくて買っちゃった方が良くね?」という悪魔の囁きが聞こえてきた。
調べてみると案の定、中古マンションで築年数が古ければ2000万円以下で買える物件はけっこうあった。
月7万円くらいの住宅ローンを組めば、無理しなくても購入できる!
であれば「賃貸より持ち家の方がいいじゃん!」というありがちな発想に陥り、不動産屋の思惑にまんまとハマってしまった。
そして、軽い気持ちで購入。
その後、いろいろ問題が発生した・・・
当時はまだ限界マンションという言葉は知らなかったけど、私は感覚的に「あれ?やっちまったかな(T . T)」と感じていた。
- 一部の高齢者がイニシアチブを握っている
- 住民に派閥がある
- エレベーターがアホみたいに遅い
- 大規模修繕工事でなぜか毎年もめている
- 突然、管理組合の理事をやらされる
- 賃貸や空室が増加しているので、総戸数の割には理事や自治会の役回りが頻繁に回ってくる
- マンションのクセに、田舎のような近所付き合いを強いられる。
その他にもロビーやゴミ捨て場のルールなど、何かと意味不明な決まり事が多かった。
そんなマンション特有の「めんどくささ」に嫌気がさして、入居から数年後、戸建てに引っ越す計画を立て始める。
そして計画から1年経った暑い夏の日、思い切って戸建てを購入した。
当然マンションも選択肢にあったけど、マンションの限界とマンション特有のリスクも経験していたので、無意識にマンションを避けていたようだ。
結果、運良く限界マンションからの脱出に成功した。
以前は高所得者しか住めなかったマンションも古くなると当然価値が下がる。すると低所得者も入居できるようになる。
つまり、過去の栄光にこだわる高齢者と安く住めればどこでもいいや的な低所得者という、2種類の人間が集まる構造が古い集合住宅に備わっている。
本来交わることがない生産性に欠ける2種類の人種が同じ場所で生活し、お互いが利益を追求するなら、そこに未来がないことは想像に難しくない。
そんなマンションを待っているのは、そう遠くない未来の公費解体か廃墟の二択であろう。
まとめ
築年数が古いマンションでも、条件が良かったり、立地が良かったりすれば、管理費・修繕積立金も潤沢で建て替え時も「すんなりタワーマンションになりました!」という勝ちパターンもある。
よって、中古マンションと言っても千差万別で一概にダメとは言い難いことは押さえておきたい。
とはいえ、冒頭の限界マンションの定義に当てはまるマンションは、選択肢から外した方が良いことは間違いない。
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